がんばれ!みやむー
21.声優。神か人間か
〜今こそ役者宣言を行うべき時〜
みなさん、こんにちは。
このテーマ、去年の10月から伸ばしに伸ばしてきたテーマなんですよね。
私の記憶が確かなら本編17の終わりで予告して本来なら本編18として出す予定だったテーマです。
が、諸処の事情によってこんなに遅れてしまいました。(むぅー)
この3月で昨秋からの番組が一段落つきました。
千差万別でバカっぽいものからかなり見応えのあった重いテーマまで(「無限のリヴァイアス」「BlueGender」など)多数ありました。
そして秋季はかつて無い程の多くの数が放映され、雑誌、fjを始めとするINETメディア、
(地上波/BS/CSを含む)テレビ、etc...で様々な形で評価されたと思います。
TCVV注目のリヴァイアスは、後半になって多くの方から支持されるようになって来ました。(注目してると言ったら一悶着ありましたけど :p)
脚本が黒田洋介氏、音楽が服部克久氏と気合いも入っており、私的には破綻せず良く出きていたと思っています。
また、「BlueGender」自体、生物工学的にも面白く最終回直前までストーリが良く出来ており、主旨が完徹されていると思いました。
が、最終回がどうもいただけませんでした。
せっかく理路整然としていたストーリが一気にファンタジーとなって崩壊した感じでした。
インターネット・ニューズ・グループfj.rec.animationでもそう言った評価がありました。
最近の作品は途中は良く出来ていますが、終盤とりわけ最終回が破綻してしまうモノが多いと思います。
その「BlueGender」で桑島法子は新境地が開けたと評価してます。
彼女にとって冷徹な役回りは不向きだと思い正直なところ当初は全く期待していませんでした。
が、蓋をあけてみれば冷徹な役を見事に演じていました。
絶叫シーンとか微妙な感情表現はまだ修行する必要があると思うので、さすがに100点は付けられませんが、及第点は付けても良いと思います。
よく、「桑島アニメ(桑アニ)」はダメだという評価があるようです。
確かにナデシコのユリカ以来、演技は固定された例の桑島パターンが多くその印象が強いのでそういった評価が多いんでしょう。
けど、彼女にとって有名な例の役より実は全然違う役がハマリ役になるという場合もあると思います。
(BlueGenderと同時期にやっていたリヴァイアスはいつもの演技でしたけど)
今までと180度違った役の方が、ずっと良いと思います。
私としては、彼女はこの「マリーン」の演技で行った方が良いと思います。
ただ、絶叫するところがまだ甘いので、そこの修行をせんとイカンでしょう。
まぁそのためは青二を辞めることをお勧めします。
さて、枕はこの辺にして、早速本題に入りたいと思います。
このコラムでは再三にわたり
「声優と名乗るからには、声の使い分けが出来て当然」
だと申し上げてまいりました。
声優というのは、文字通り声のプロフェッショナルなんですから声の使い分けができるのが当りマエダのクラッカーです。(ギャクが古い...)
もし、使い訳の必要がないのなら、俳優(女優)もしくは舞台役者で十分でしょう。
ここでは仮に「演技の幅」を「演技力のダイナミックレンジ」と呼称することにします。
例えば矢島晶子氏なんかクレヨンしんちゃんの「野原しんのすけ」かと思えば女子高生も演じることが出来ます。
(昨年のセラフィムコールでは、他の人がダメダメな中、女子校生役で好演技をしていました。)
ほんとレンジが広いと思います。
幅と演技力のバランスでは、「まんがニッポン昔ばなし」の市原悦子氏でしょう。
彼女は俳優としても立派に活躍しており、その幅の広さは今さら語ることもないでしょう。
林原めぐみについては、前回、前々回でも述べた通り演技の幅は狭いですけど、演技力で補強している感があります。
案外、声の品種が多いと思うのは長沢美樹氏です。
ただ、オペレータ役がハマリ役なのか分りませんが、最近、「長沢美樹=オペレータ」という役廻りが多いと思います。
あっ、あと歌はイマイチですので、歌わない方が良いでしょう。
(まぁ、声を商売とするんですからCDなんてどうでもいいんです。)
さらに、こおろぎさとみ氏といったいわば「特殊技能」といえる声の場合は
声にならない声を演技するという高度な技能なので今後ともがんばって欲しいと思います。
リヴァイアスでは愛川里花子氏の凄さも再認識しました。
リヴァイアスではファイナとニックスとを使い分けたり(愛川里花子以外にも二役している人が多くいました。)
一昨年の「聖ルミナス女学院」では、しわがれた婆さんを演じていました。
CDとかラジオでふざけたことやってはいますが、声優としての必要条件を満たして最低限のことが出来ているので問題はないでしょう。
それにアイドル志向ではありませんし。(ワハハ本舗マチャミ路線?顔も似ていますし...)
問題はダイナミックレンジが狭く、特殊演技も出来ない大多数の方々です。
(演技の幅すなわち演技力のダイナミックレンジが狭いのはアニタレの特徴ですよね)
昨今のアニタレの皆様は大部分がいわるゆる「可愛い声」ばかりで、しかも、声色が1つなので他に使えないという始末。
これでは、演技の幅が狭くなって、当然出来る仕事も自ずと決ってきます。
結果、大部分がゲームやOVAへと流れるのです。
高度な演技力を必要としない作品とかラジオの司会とかでちょっと声の仕事をすればもう声優ズラしています。
こういうのが「声優」と名乗っているからタチが悪いんです。
で、そのラジオかなんかで人気が出ればあとはアイドル路線まっしぐら。
いま売り出し中の堀江由衣なんかまさに幅の狭い者の好例です。
ほとんど声が変らないという点では、我等がmiyamuと同じです。
そりゃね。新人の方にいきなり「声の使い分けをしろ!」ってのも酷な話です。
けど、ある程度年数がたっているのに全然ダメな人っていますよね。
飯塚雅弓なんかその際たる例だと思います。
声の幅云々の問題ではなく、ただ単に地声ですよ。アレは。
幅の無さを技術で補うにしても、その技術が無いので演技だって大したことない。
ハッキリ言って何の芸もないですよ。彼女は。
それでいて、TVとか雑誌での露出は群を抜いています。
(というより「アニメパラダイス」自体が彼女のためのものと言っても良いでしょう。
CMなんか彼女のCDかとかの宣伝だし、内容そのものもコンサートの話題とかそんなんばっかし。)
「アニメパラダイス」本編を30分にしてその後の「アニパラ音楽館」の方を1時間にした
方が良いですよ。
國府田マリ子並ですね。ポスト國府田は見えました :p
(まぁ。まだ飯塚雅弓の方がまだ作品には出演はしていますけど...)
CATV網の整備、BS/CS放送の普及、家庭内への低価格VTR機器の普及によるOVAの発達、INETの爆発的広がり、これらによる相乗効果で雑誌の数も増え少量多品種な「声優」が生れてきています。(「第三の波(著:アルビントフラ)」ですね)
いまや、メディアが豊富になり、1つのモノが大多数によって同時試聴されなくなりました。
評価の受け方がバラバラになり、全体として淘汰圧が低くなり、アニタレの皆さんは必ずどこかで御飯が食べられるようになりました。
では、この淘汰圧を下げている根本の力とは何でしょうか?
その大きなが原因の1つがファンの要望だと考えます。
別冊宝島442「アニメ声優大百科」を読んでみると実に興味深いことが読みとれます。
声優ファンの方々は、彼等(アニタレ)を極度に神格化をする一方、人間としてみる向きがあるようです。(互いに合い入れない関係が混在するのが興味深いです。)
この場合の「神」とはキャラに命を吹きこむという綺麗な意味ではなく、まぁ戦前の天皇といった感じです。
簡単に言ってしまえば、「身近かなアニタレというアイドルをメディアを通して、それを神格化してしまっている」てな感じです。
そうまさに、「15年前に流行した身近かなアイドル路線」がここにあるんです。
かつて普通の子がアイドルとしてもてはやされた古(いにしえ)の流行がアニタレだと思います。
ただ違うのはアニメを基盤として活動している(アニメを間借りしている?)ということです。
でもこれが徐々にアニメ文化を侵食しているのですよね。(そして、今回の題名へとつながる訳です。)
アニタレは比較的に手に入りやすく、しかも少数のコアなファンで構成される傾向にあります。
従って、身近かだと感じるのでしょう。
その結果、大事にする→神格化という図式が出来上がります。
そして、この図式には演技というパラメタが入る余地がありません。
何度も申し上げているように、声優とはラジオの司会でもなく、人生相談でもなく、歌手でもなく「声のプロ」です。
何も私はラジオの活動を止めにしろとは言いません。
そう言った「ゆらぎ」的な活動も時には必要だと思うからです。
ただ、仕事の割り切り方がプロでは無いと思うんです。
聖書ではないけど「はじめに声ありき」です。
CD、ラジオはあくまでも付加価値であって、本質の価値ではないハズです。
番組中のドラマなんて、付加価値中の価値です。
ラジオがメインならもはや声優ではありません。
「超人気声優の國府田マリ子」なんかラジオしか仕事が無いのでしょうかねぇ?
と、思ったら彼女はドリキャスのゲーム「Kanon」に「水瀬名雪」で出るらしいです。
KanonはPC版で大ブレークしただけに、いろんな意味で後が恐いです。
こう言うと偏見かも知れませんが、セガ系のゲームはマニア系に受けることで有名です。セガ系ゲーム市場というのはアニタレの温床となっていると思います。
(PS/PS2も温床ではありますが、セガ系に比したらその規模は小さい。)
そうそう國府田マリ子はファン方が結構多いらしいですね。彼女に感化されることが多いとか。
純粋に彼女のことが好きならいいですけど、ホントに神格化されているみたいで彼女もその気らしいです。ここまで来ると「オウム」とか「法の華三法行」並ですね。
声優らしい活動していないのに声優ズラしている彼女を擁護するのは如何かと思います。
話が反れました。元に戻しましょう。
このようにファンが騒ぎ立ててしまい、アニタレ本人たちが勘違いして
「ひょっとして私ってアイドル?」
「いろいろやっても大丈夫みたい。」
とか思ってしまっていると考えます。
そして、悪いことに更にそれが新たな勘違いな人々を生み出します。
で、このサイクルの中で各種メディアが乗り出し、事務所は次々とアニタレを送り出し悪循環を助長させます。
事務所は人気のあるウチに稼がせ、年季を重ねる、修行するとかという余裕すら与えないで、ただ ひたすら商業主義にのっとり走っているように見えます。
少々言い方が悪いのですが、アニタレはまるでブロイラのようです。
養成所ってのは今や養鶏所なんですか?
「大量生産してお宅(ヲタク)へ供給。」
ほんとシャレになってません。
で、人気が無くなったらポイっと使いすてるんですか?
結局、「誰でも良い。使いすての時代」なんですか?
確かに神格化しているのはファンでありますが、それを改善せずにただ利用してる事務所やメディアの在り方は大問題だと思います。
一般の人がアニタレを見た時、多くの場合
顔見て→声優だって?→どんな役してるの?→知らんなぁ。
というパターンでしょうね。
アニタレは
「どれも同じに聞こえる」
のが特徴ですから...
そりゃぁねアニメファンまたは声優ファンの方なら弁別機能が働くので
誰だかすぐ分るんでしょうけど、一般の人々には全然分らんと思います。
「あの声をやっている人かぁ。ウンウン」と誰もが思うくらいにならないと、この先はヲタク様相手の商売以外はダメでしょうね。
まぁ結局のところ声優雑誌に載っている人達ってのは大したことない人たちばかりです。
所詮、声優ファンのニーズに合っている人たちだけを載せているですから、実力とは比例していません。
が、それをもって「活躍」していると勘違いして神格化しようとする方がいるのは悲しむべきことです。
悲しいかな性能が良いからって主流になれるとは限りません。
Windowsなんていう品質が低レベルなソフトウェアなんか、仕方なく使っている場合が殆どでしょう。
見た目の優しさや口当りの良さで、使っている場合が殆どですが、セキュリティはボロボロだし、スグに落ちて精神衛生上良くありません。(当然、効率もね)
基本性能はUNIXが一番です。(最近はGNOME/KDEやオフィススイートもそろって来ていますし、Windowsとの溝はせまくなっています。)
本当にボイスアーチストと名乗るには、声の使いわけと作品/文化に対する深い造詣が必要だと思います。
さすれば私も、彼等を「神」と呼ぶことに抵抗を感じません。
ある意味、アニメ文化の創造主たる地位でありますからね。
でもね、CDとか雑誌でチャラチャラしている人間を神格化することなんて到底出来ませんし、しろって言う方が無理な相談です。
かわいい声なんて100人もいらないんですよ。
今こそ、「声優」に対する妄想を捨させるたに、演技をする人は人間宣言ならぬ役者宣言を行うベキ時だと思います。
今の翼賛化した政治は、以前の野党が健全であった時代では絶対に通らなかった法案が次々と可決成立されています。
国民なんか感覚がマヒしているようです。
これと同じく、アニメ界にも同じことが起きつつあると思います。
私の考えが全て「正しい」とは言いません。
が、アニメ分野がおかしな状態であるということを認識する必要があると思います。
こんなこと書くと、(あからさまには、聞こえませんけど)
「貴様!何様のつもりだ!」とお叱りを受けるかもしれません。
が、そんな時私は堂々と「視聴者様だ!」と答えます。
孤軍奮闘、ゴマメの歯ぎしりという事は重々承知の上での行動です。
が、ただ何も考えないでいるのは、衰退を助長するだけだと考えているからです。
半年近く塩漬けしていたテーマをやっと更新することができました。
半分くらい書けていましたが、時間が経ってしまい殆ど書き直しました。
この神格化問題については奥が深いのでじっくり考察して改めて続編を出したいと考えています。
それと、そろそろ10000HIT記念を出さないといけませんね。
10000HIT記念はTCVV宣言と同じ位置付けにしたいと思っています。
すなわち、TCVVの根幹思想となるものにしたいと考えています。
ただ、毎度のことながらいつ発表できるか分りません。
取り敢えず、今年中には出したいと思います。(すごい弱気)
さて、次回はGWスペシャルを書こうと思いますが、さてどうなるとやら...
では、
今回の言い訳
ということで、予告通り4月30日付で発表した本編の修正版(REL2)です。
やっぱり一晩寝かせておかないと意味不明な部分や誤字が発見できませんね。
初版の方はいつも通りERRATAからで参照できます。
さて、予告していますGWスペシャルですが只今、鋭意執筆中です。
ただ、発表は連休明けになってしまうと思います。まぁ。「GWお疲れ様スペシャル」ってことでお許し下さい。
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