特別篇「がんばれ!県教委」
誰がための管理職
皆さんこんにちは、
今回は、前回の予告通り特別篇で御送りいたします。
設計がたてこんでしまっているので、本編を書く時間がありませんでしたのでこんな感じでお送りします。
私は今でこそ、民間企業の一技術者ですけど、僅かの期間ですが教育現場にいました。
お世話になった方々も沢山いますし、今回はかなり危険発言を含んでおりますので私自身の立場を危うくするかも知れません。
が、敢えてここに書くのは、民間企業から見た学校組織のありかたに疑問を強く感じたたからです。
教育現場というのは、特殊環境であって教師一本でやって来た人間にはその違いが分らんと思ったからです。
いわゆる暴露話ではなく、あくまでも問題提起だと思って下されば幸いです。
突然ですが、「学校」という組織には管理職と呼ばれる人って何人いるか御存知でしょうか?
ここに言う学校とは学校教育法第1条によるいわゆる「一条学校」(幼稚園、小、中学校、高等学校、高専、大学、養護学校、盲学校、聾学校)のうち、小中高だけの話です。
正解は、明確に管理職と定義されている人は3人しかおりません。
これは意外と知られてないことなんですね。
- 学校長(校長)
- 教頭(複数教頭制がある場合は2人)
- 事務長(存在しないこともある)
と、これだけしかいないんです。
そう階層が実にフラットなんですね。
そして、最終的に責任をとるのは、この人達なんですね。
確かに階層が低い場合、見通しがいいのは確かです。
Sun-microsystemsなんか上(CEO)から下までは14階層だそうです。
ただし、この場合に管理職が見なければならない人数は増えます。
第一に管理職はただでさえ対外的な執務で忙しく非管理職の教員数ってのはかなりの数いますので事実上そんな数見れっこないです。
学校組織の場合、たった2人の管理職ですべての教員の管理なんてでできやしないのです。
確かに校務分掌では学年主任とかありますが、法律で明確に管理職って書いて
あるわけではないです。
で、イザ何か起きた場合の責任は、数少ない管理職へ集中するわけです。
この責任の集中が問題なのです。
全部なんて見ることは不可能なんです。
記者会見とかで「知りませんでした」などと歯切れが悪い返答をするのも当然です。全く状況を把握出来ていないからです。
意志疎通の仕組みが無いに等しいのですから。
大抵の管理職は、2〜3年間学校におり、その間を平穏無事に暮そうとします。
ですから、保身的のために、管理職は何かある前に手を打っておこうと、
どうしても画一的、事務的になってしまうのです。
際たるものが県教育委員会(県教委)の「使いっぱしり化」です。
その典型が「所沢高校の入学式、卒業式騒動」ですね。
対外的な面子を守るため、あくまでも、県の方針に固執し躍起になっています。
学校長、教頭もまた、上(県教委)の意思を伝える、中間管理職にすぎないのです。
そのせいか、学生時代から校長とか見ているんですけどヤル気を感じられない人とかいるんです。
「思いきった運営」とか「学校を良くしよう」ではなく、ことなかれ主義みたいなものを感じます。
多感な時期の児童生徒は、そう言うところを結構見ているのですな。これが。
だから、イザ何かあった場合には、わけわからん対応になるんでしょうね。
危機管理という視点から見れば、「まず我が身大事」という感じです。
良くも悪くも会社組織では責任ある管理職が沢山います。
部長いれば課長もいる。微妙なところですが係長もいます。
現場に近い人間もいれば、経営の中枢に近い人もいる。
下端としては現場を良く知って、部下が働きやすいようにしてくれる上司がいることが幸せです。
私は会社組織にして痛切にそれを感じます。
学校においては基本的に校長、教頭は直接現場なんて見ません。
あまりにも、階層がフラットすぎて、そこまで見切れないのでしょう。
もしくは「校長室にいれば良い」という思い込みがあるんでしょう。
そしてイザ問題があれば、現場がどうなっているのかも確かめずに、学校としての方針だけを伝え
「何とかしてくれ!」「これが学校の方針だ!」の一言でおわってしまうんです。
もし会社組織なら、さらに下の階層にも管理職がいて、的確な対応が可能でしょう。
本来は、部下動きやすい環境を作るのが管理職ってものでしょう。
確かに、学校組織にも学年主任とかhogehoge主任とかいますが、最終的な責任はやはり校長、教頭です。
任された現場教師は大変です、結果的に上(管理職)と下(生徒)の板バサミ、四面楚歌状態で、ノイローゼ状態になり自殺してしまうことだってあります。
本来、管理職ってのは現場の動きを良くしたり調整をするものでしょ?
それなのに、現場の教師の動きを封じ込めてどうするんだ!
バカじゃないの?とか思います。
今や学級崩壊という言葉が定着しつつあります。(イヤですね。)
実際に学級では大変な自体になっているのです。
階層が低ければ、直接目が届くなんてとんでもないことです。
それを達成するためには、階層に見あう分だけの管理職が必要なんですよ。
負荷が多くなれば、逆効果です。または、大幅に組織変更すべきです。
全ての責任を上が取って、機動性を与えてくれれば動きやすいのものです。
しかし、本来、強力なリーダシップをとるべきハズの管理職が保身保守的で
面子ばかり気にしなくてはならないこのシステムでは誰も救われません。
構造改革が必要な欠陥システムと言えるでしょう。
日本において93,4年当時に流行した「リ・エンジニアリング」を本当に必要としていたのは実は、学校だったのかもしれません。
さて、第5次答申(1989年)により生徒の個性尊重という新しいものが盛り込まれました。
同時に「こころの教育」ってのも始まりました。
学習指導要領はほぼ10年毎に見直されるもので、学校におけるカリキュラム作成の基準となるものです。
これは「教育課程審議会」の答申により、文部省から出されるもので「法的な拘束力」があります。
これによって、立てまえ的には全国どこでも同じこと同じレベルの内容を教えることになります。
指導要領は時代と共に変化しており、その時代を反映したものになっています。
(実際に高度成長期には、理数教育に力がそそがれていました。)
「ココロの教育」が始められたものの、実際に現場では、どうやって評価するのかというとまどいもあったとも聞いています。
「でもしか教師(ほとんど死語)」という言葉も久しいですが、
教師の方に個性がなくなっている現状からどうやって個性を尊重する教育をするのか?
「こころの教育」を受けていない教師がどうやって教えるのか?
この指導要領が出来てから、学級崩壊という現象が加速したような気がします。
第一に1クラス当たりの生徒数が多すぎる現状をどうにかしなければダメでししょう。
教師というのは忙しすぎます。暇そうに見えて全然ヒマではないのです。
校務(雑用含む)と生徒指導、部活動に指導案つくり、時には実験もするでしょう。
そんなんですから一歩引いて考える余裕なんてありません。
こんな状況で40人なんて数は到底見れません。
せいぜい、20-25人くらいが適当という報告もあります。
今こそ教員の数を殖やして、子供に目をくばらせるベキ時なのに「子供の数がへったから教師も減らす」という
典型的なお役所仕事のバカ行政をヘーキで行うのですよ。
そこへ県教委は「こころの教育はどのようにしている」というものを聞いてくるわけですよ。
そんなに早く結果出るか!
出来てれれば、学級崩壊なんぞ起らんわ!
また、1989年の答申にはさらに愛国心を向上させることも盛りこまれていました。
そんでもって、先頃の国旗国歌法案通過ですから、「日の丸、君が代」で管理職はますます保身的になってゆくてしょう。
国民のコンセンサスが得られていない現状のまま半ば強制的にやられるのです。
そう、「教育者による洗脳」が始まる訳です。
さすれば、広島の高校で起きたような悲劇的な事態が起きることは容易に想像できます。
ここまでして日の丸、君が代を強制する必要なんてないと思うのですけどね。
歌いたいヤツが歌えばいいのです。
まったく、国会議員もバカだけど、県教委は更にバカです。
かつて教育者であった人間とは思えないバカさです。
これで、「個性を尊重とか、思いやり」云々とか行っているんですからもうどうしようもありません。
子供や現場教員を守れないで、何が管理職なんでしょう?
誰のための管理職なのかわからんです。まぁ、結局は県教委のための管理職なんでしょうけどね。
お役所(県教委)なんて。自分たちにとって都合が良いようにしたいですからね。
今や、お役所なんかどこも信用されていませんよ。
まぁ。逆に信用しろと言うのが無理な相談です。
学級崩壊だってお役所仕事が招いたと言われて文句が言えますか?
のうのうと今まで通りの画一的なことしていたんではこの先は無いでしょう。
(外国の情報教育を見て下さいよ。Linuxやオープンシステムの教育をほどこしている国が沢山あるのに
のうのうとWindowsの使い方だけ教えている国なんか無いですよ。)
構造改革には聖域はないと言えわれています。県教委だって然り。
この際バッサリやって欲しいものです。
保護者、児童生徒から見れば、今の校長/教頭なんていてもいなくても同じものでしょう。
2002年から実施される新しい学習指導要領では
「各学校が創意工夫を生かして特色ある教育、特色ある学校づくりを進めます。」というのが柱の1つだそうです。
これで、管理職のヤル気の度合がある程度分ると思っています。楽しみです。
学級崩壊を防ぐには、イザという時に強権を発動するような管理職ではなく
頼りになる人が必要なんです
ということで、今回は特別編にて「がんばれ!県教委」をお送りしました。
いかかがったでしょうか?
このシリースに続きがあるのかは不明です。機会があったらやるかも知れません。
さて、次回は久々の本編で行きたいと思います。
が、私の工程が大幅に遅れていますので、期日通りに更新できなさそうです。
鋭意努力します。(毎回、努力しているんですけど...)
では、
今回の言い訳
そんなこんなで、今回は特別篇でやってみました。
本来なら、予定通り31日にはアップすべきところだったのですが、
お盆前頃から忙しく、ろくに休んでいなかったので8月末の暑さで体調を崩してしまいました。
体には自身があったんですが、今回ばかりはあまりの過負荷に保護回路が作動してしまったようです。
皆様もお身体には十分お気をつけください。
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