さて、以前に「アニメタレントはいらない」という本編を書きましたが今回はその続編です。
えっ「ネタ切れ」ですって?そ、そんなことはありませんよ。(汗)
サブタイトルに結構迷って「〜ついにバブルは崩壊した?!〜」にしようと思いましたがイマイチ、パンチに欠けるるので、上記のタイトルに落ち着きました。
(こっちもパンチあまりないと思うけどね)
今まで、このコラムでアニメの品質低下の背景についていろいろ述べて来ましたが、ここで簡単に整理しておきたいと思います。
まず、メディアが無批判に声優を扱うことからはじまります。
これによって、作品自体の関心よりも、専ら声優にのみに関心を示す「声優ファン」が発生します。
そして、メディアは、「声優ファン」をターゲットにさらなる翼賛記事を書く。
批評無き世界に成長はない。本来なら淘汰されるべきハズのダメ声優は、メディアによる
「ぬるま湯」に浸かっているために「アニメタレント(以下アニタレ)」いうものに変化します。
さらにさらにメディアは調子に乗って翼賛記事を書きまくる。
すると今度は、これらアニタレに感化された、若者が声優という職業に錯覚に近い憧れを抱き、甘い誘惑に狩られる。その結果、養成所は大繁盛。
しかし、絶対的需要はあまり無く、実力もないので、養成所を出てもギャルゲ−がいいとこ。
これが声優バブル。
一方、資金面で苦しいOVA製作サイドは渡りに舟で使えないハズの「アニタレ」を使ってしまう。
当然、作品は低品質のものに仕上がってしまい、それらが巷に氾濫する。
そうこうしているウチに声優重視のファンのためにTVなどにもアニタレが進出し、結果、次々と作品をぶち壊す。でも、雑誌などメディアは知らん顔。
結局「ダメ声優は、いつまでも淘汰されない。」という状況は一向に終わらずこれら複雑怪奇な状況も終わらない。
と、まぁ構図は大体こんな感じでしょう。
声優とそのファンと作品とメディアがつながる点と線。いやはや、こんなに、複雑に絡まっていたとは、いまさらながらびっくりです。
こんな複雑系な世界なんですからこれからの予想など困難です。
未来学者アルビントフラー(「第三の波」、「パワーシフト」の著者)でも予想出来ませんよ。
こんな状況だからダメ声優は無くならないのですね。
まぁ。これらを上手く応用したのが「ヲタク経済論」ですけど。
今まで見て来て、現在の構図を作り出したのは、当事者の声優と、そのファン、
そして、その声優ファンを作りだしたメディアといえましょう。
で、今回は媒体(英語でメディア)の側からメスを入れてみたいと思います。
このコラムで何度も現在の声優雑誌の問題点を挙げている訳ですが、
それら雑誌を読み進めて行くと、そこには声優を賛美する美辞麗句が踊っています。
声優自身のコラムがあったり、インタビューがあったり声優になった動機とかが所せましと書いてあります。
そして、最終的には声優自身が「がんばります」とか言っているのです。
それを見てしまうと「カッコいいな」、「いろいろ苦労」してるんだとか思ってしまうのです。
すると、あら不思議、声優への不満がどこかへ飛んでいってしまいます。
(私だって一瞬攻撃の手を緩めそうになります。)
でも、ちょっと待ってください。
論理のすり替えみたいなことが行われていることに気付いて欲しいのです。
これら、雑誌、番組などは、声優の光の部分にしか取り上げておらず、一言でいってしまえば「かっこよく」描きすぎなんです。
肝心な役者ということについて真剣に取り上げていないし、議論もなされていなんです。
雑誌は視聴者の心理を簡単に左右出来るそれくらい、おそろしいパワーを秘めているのです。
最近では「声優」を強調した翼賛番組「ボイスラッガー」も侮れません。
あの番組も要注意ですね。(行間を読んで見ている分にはいいんですけど。)
この状況とよく似たのがパソコン雑誌でのWindowsの取り上げ方です。
(私が昔からUNIXを使っているのですが、別段UNIXを贔屓にしているのはありません。)
Windowsは見た目の華やかさ、使い易さなど、雑誌のページをめくればもうパラダイスです。
しかし、実際のところは「よく落ちる」、「バグだらけで安全性・信頼性なし」、「使えないWordの抱き合わせ販売問題」、「使い易いと思っていたGUIは実は脳への負担が非常に高い(思考停止が起こりやすい)」等々パソコン(計算機)のプログラム、とりわけOSとしては最低レベルの位置にあるのです。(DOSの方がまだいい。)
特に、IEは最悪です。アレを絶賛して紹介している雑誌は正気の沙汰ではありません。
朝日新聞社なんかIE4とWindows98の搭載されたマシンは社内ネットワークへの接続は禁止だそうです。
それにMSが作ったワープロWordの処理速度が速いのは、他社に公開していないOSの機能(非公開API)を使っているからなんです。
こんな不公正・不健全な話は、「メディア戦略」によって明るみには殆どでません。
この最低のプログラムWindowsが「最高に見える」のはメディアを駆使した戦略に他ならないのです。
声優雑誌・番組を見た青少年たちは声優の本質が分からないまま、ただ憧れるのです。
悲しいかな、「声優になればCDが出せる。写真集が出せる。TV・ラジオもOK」だと思いこんでしまうのです。
「今の子供はそんなにバカぢゃない」とかおしゃる方もいるかと思います。
が、雑誌パワーをなめてはいけません。実際そう思っている人が沢山いるのですから。
その証拠に声優志願者がここ数年、倍々で増加してるのです。
そして、講師に向かって「声優に演技力が必要なんですかぁ?」なんて質問をするんです。
声優という職業を何だと思っているのでしょうか。呆れてモノが言えません。
(まぁ子供が悪いのでは無く、各メディアが悪いんだと思うんですがね。)
つまるところ、メディアはこれからの青少年たちをいたずらに煽っていると言っても過言ではありません。
ただ「VOICE ANIMAGE」は千葉繁氏のコーナがあるだけ、まだ救われていると思います。
そうそう1月の後半に椎名へきるが「いいとも」に出演しましたね。
私は見ていなかったんですけど、テロップに「アニメの人気声優」と出ていたんですってね。(オイオイ)
さらに、今月発売のアニメ・声優雑誌に出ずっぱりです。
でもね、椎名へきるが一体何に貢献したんでしょう。
どうみたって役者とは言い難い活動ばかりしてるではないですか。
なのに、各メディアが「声優です。」みたいな取り上げ方をしています。
中には「アーティスト」とか評しているものさえもあります。
なんか創造的なことでもしているんですか?
役者として活動しているのですか?
この「ダメ」なブームを作った1人ではないのですか?
こんな風に私が書くと「声優をメジャーなものにした」とか「ブームの火付け役」とかおしゃる方もいるかと存知ます。
でもね、その産物が使えない声優もどきの「アニタレ」ではないのですか?
すると、今度は決まって「声優の枠を越えた活動云々」とおっしゃる方がいると思います。
しかし、ろくに、声の仕事していないし、役者になっていないで「越えた」ことになりますか?
だから、椎名へきるが現在のアニメに貢献したとはとても思えないんですよ。
(まぁ出演数が少ないのでダメ作品を増やさなかったことには感謝していますがね。)
このように椎名へきるをシンボリックなモノにすることはアニタレの存在を正当化させてしまうのです。
「アニタレ」によってどれほどアニメの質が落ちたと思っているのでしょうか。
第一に、声優自体過剰供給なんですね。どうやら声優バブルは崩壊したみたいです。本格的に淘汰の時代が来た予感がしますね。
演技力もないのに、出演作を見てくれる。歌手でもないのに、下手なCDをよろこんで買ってくれる。コンサートをすれば来てくれる。写真集出せば買ってくれる。
これらは、メディアによって操作されたヲタク様による貢献が大きいのです。
でも、そんな図式はもうマンネリ化してきていますよね。もうそろそろ飽きがくるころでしょう。
こんな脆弱な基盤にたってアニタレは活動してゆけるんでしょうか?
しかも、アニメ雑誌の部数も軒並みの現象しているようです。
需要がなければ声優もダブつくのは必至です。しかも、タダでさえ多いのにこれからやって行けるのですか?
演技力さえあればどこだって渡ってゆけるんですけどね。
アニタレ・ダメ声優はヲタク様の嗜好というカオスの渕に立っていることをもっと認識しなければなりませんよ。
一歩踏み外せば、奈落の底に落ちてしまうのですよ。
話はちょっち変わります。
昨年、秋から年末まで放映されていた「聖ルミナス女学院」。
かなり有名どころ声優が多数出演していて(ちょっと止めてくれもあったけど)
脚本もしっかりしていて、絵も、フルデジタル処理の割にしっかりしていたし、演出も良かった作品なのにそんなに注目がされませんでした。
もっと評価されてもいい作品です。
ヲタク様に媚びた作品が多いなか「ストーリを読ませる」作品だと思いました。
(確かにヲタク様が飛び付く要素ってのは無かったですね。)
「人気声優出演」というものは必ずヒットしないといいます。
ヒットを狙いすぎるからでしょう。
それにストーリがしっかりしている作品はアニタレには演じ切れないので無理でしょうから、アニタレ目当てに作品をみる人にとっては「ストーリを読ませる」という類の作品てのは興味が湧かないんでしょうねぇ。
声優雑誌、ますます二極分化が進み、批評が無き雑誌が増えて、どこぞの国と同じく自浄能力がないようです。
光ではなく暗な部分も取り上げることで、甘い気持で入って来る人々を無くすことが雑誌の再生への道ですね。
アニメは全員でつくるもの、一人のアニタレによって台無しにされては作品が可愛そうです。
今の浮かれた声優たちに「ガツン」とものを言う雑誌の出現を望んでいます。
私としては清川元夢氏の連載を期待しています。
(清川氏のような人物はバンバンものを言うので嫌われそうですね。)
さて、「BSDのプリンセスマジカルとこちゃん」を御存知でしょうか?
BSD−UNIXをお使いの方ならデーモン君を御存知だと思うんですが、「BSDのメディアミックス」という触れ込みだそうです。
今のメディアシーンというかメデァア展開を「BSD」というものターゲットにして意図的・恣意的に演出しているのが面白いです。
私は普段Linuxを使っているのですが、これを見たら現在眠っているNetBSD/Sun3xを使いたくなってしまいました。結局私もメディア戦略に弱いんですね。
今回はこれまでの整理も兼ねたので今までの中で最も長いコラムになりました。
そして今年の目標でもある椎名へきるへの追及もちょっちしてみました。
それと毎回毎回、計算機ネタが出て来申し訳ありません。
でも、Windowsと声優ってホントに似ているですよ。これが。
これから数回に渡って、声優バブルの正体について考える予定ですが、少しネタ切れ
気味で現状をもう少し深く研究してみたいと思っているので次回の更新はお休みしたいと思っています。
では、